2025.2.28
3月の誕生石「珊瑚(さんご/コーラル)」をご紹介します。
宝石のほとんどは鉱物質ですが、珊瑚は真珠や琥珀(こはく)と同じ有機質宝石です。
宝石として用いられるのは、海の生き物が生活する「珊瑚礁」ではなく、光の届かない水深100m以上の深海でゆっくりと成長する「宝石珊瑚」。海に囲まれた日本も珊瑚の産地として知られ、高知県沖や小笠原列島、五島列島、奄美、沖縄などで採取されています。
石言葉は「長寿」「幸福」「聡明」などがあります。
仏教では金や銀、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)などとともに「七宝」のひとつに数えられ、古くから持ち主に幸運や富、健康長寿をもたらすとされてきました。
「さんご」の語呂から、「産後」の肥立ちのお守りとして、「三五」にかけて結婚35周年「珊瑚婚式」の贈り物として選ばれることも少なくありません。
また、赤やピンク、白などのカラーバリエーションが楽しめ、色によっても持っているパワーが異なるとされます。
赤は生命力を象徴し、健康運の向上とともに積極的で前向きなパワーを。ピンクは気持ちを落ち着かせ、人間関係を円滑にしてくれる力があるとか。白は生命力や精神力を向上させ、厄除けの効果も期待できるといわれます。
品のある落ち着きを醸しながら、どこかオリエンタルな雰囲気も纏う珊瑚は、おしゃれが好きな大人の女性にぴったり。普段使いはもちろんですが、卒業式や入学式といった春のフォーマルにもおすすめです。